私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「仕方のない人ですね」
ゴクッと酒を口にする尊が妙に色っぽい。
それもやはり大人の魅力というものなのか。
七歳も離れてるものね。
「私も飲んでみよう」
自分でおちょこに酒をついで飲もうとしたら、すかさず尊に取り上げられた。
「未成年は飲んではいけません」
「え〜、ケチ」
口を尖らせて文句を言ったら、彼は重箱の横にあったアルミの水筒を手に取った。
「あなたにはこれです」
彼はおちょこに何かを注ぎ、私に手渡す。
お酒の匂いにまじってほのかに甘い香りがした。
「これは?」
尊の顔を見て尋ねると、「甘酒ですよ」と彼は無表情で答える。
一口口にすると、温かくて優しい味がした。
きっと私のために尊が用意したんだろうな。
「美味しい」
笑顔でそんな感想を口にしたら、彼は「それはよかったです」とクールに返して私が持ってきた酒をゴクッと飲む。
「ねえねえ、おいらも酒飲んでみたい」
琥珀くんが嬉々とした顔で言うので、私のおちょこを差し出した。
ゴクッと酒を口にする尊が妙に色っぽい。
それもやはり大人の魅力というものなのか。
七歳も離れてるものね。
「私も飲んでみよう」
自分でおちょこに酒をついで飲もうとしたら、すかさず尊に取り上げられた。
「未成年は飲んではいけません」
「え〜、ケチ」
口を尖らせて文句を言ったら、彼は重箱の横にあったアルミの水筒を手に取った。
「あなたにはこれです」
彼はおちょこに何かを注ぎ、私に手渡す。
お酒の匂いにまじってほのかに甘い香りがした。
「これは?」
尊の顔を見て尋ねると、「甘酒ですよ」と彼は無表情で答える。
一口口にすると、温かくて優しい味がした。
きっと私のために尊が用意したんだろうな。
「美味しい」
笑顔でそんな感想を口にしたら、彼は「それはよかったです」とクールに返して私が持ってきた酒をゴクッと飲む。
「ねえねえ、おいらも酒飲んでみたい」
琥珀くんが嬉々とした顔で言うので、私のおちょこを差し出した。