私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「じゃあ、琥珀くんも甘酒飲む?」
「チッチッ。おいらもうすぐ五百歳だよ。尊が飲んでるのと同じのほしい」
人差し指を左右に動かして、普通の酒を飲みたいと主張する彼。
あー、はいはい。
ついついこの少年の見た目に騙されてしまう。
もう大人なのよね。
「いいですが飲み過ぎないように」
尊に釘を刺されながらも琥珀くんは自分でせっせとお酒をお茶が入っていた湯飲みに注いで、ゴクゴクと飲む。
「プハーッ、うめえ〜」
「子供が酒飲んでる風にしか見えないんですけどね」
琥珀くんの飲みっぷりに苦笑いする尊。
「確かに」
彼の言葉に相槌を打ったその時、突風が吹いて桜の枝がバキッと折れ、私の方に飛んできた。
「キャッ!」と声をあげると同時に尊が動いて私に覆い被さる。
「危ない!」
折れた枝は凄いスピードでくるくる円を描いて尊の頬をかすって地面に落ちた。
「大丈夫ですか、撫子お嬢さま?」
尊がすぐに私に目を向け確認すると、笑ってみせた。
「チッチッ。おいらもうすぐ五百歳だよ。尊が飲んでるのと同じのほしい」
人差し指を左右に動かして、普通の酒を飲みたいと主張する彼。
あー、はいはい。
ついついこの少年の見た目に騙されてしまう。
もう大人なのよね。
「いいですが飲み過ぎないように」
尊に釘を刺されながらも琥珀くんは自分でせっせとお酒をお茶が入っていた湯飲みに注いで、ゴクゴクと飲む。
「プハーッ、うめえ〜」
「子供が酒飲んでる風にしか見えないんですけどね」
琥珀くんの飲みっぷりに苦笑いする尊。
「確かに」
彼の言葉に相槌を打ったその時、突風が吹いて桜の枝がバキッと折れ、私の方に飛んできた。
「キャッ!」と声をあげると同時に尊が動いて私に覆い被さる。
「危ない!」
折れた枝は凄いスピードでくるくる円を描いて尊の頬をかすって地面に落ちた。
「大丈夫ですか、撫子お嬢さま?」
尊がすぐに私に目を向け確認すると、笑ってみせた。