私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
目を輝かせる私の言葉に向かい側に座っている琥珀くんも「うん、うん」と頷いた。
「おいらもこういうの好きだな。お屋敷の食事は豪華で美味しいけど、テーブルマナーとかあるしさあ」
「マナーなんて適当でいいよ」
そうアドバイスするが、尊に否定された。
「そういう訳にはまいりません。人間の世界で生活するなら礼儀作法はちゃんと身につけてください。もちろん撫子お嬢さまもですよ」
「はーい」
琥珀くんと目を合わせてとりあえず返事をするも、もう目の前の料理を食べることしか考えられない。
「あー、この猪鍋のお肉美味しい。身体もあったまる」
ホクホク顔で肉を味わう私を見て、尊が頬を緩めた。
「確かに肉も柔らかくて美味しいですね。撫子お嬢さま、頬にご飯粒がついてますよ」
彼は私のご飯粒を取って、パクッと口にする。
ごく自然にされたが、その親密なやり取りに顔の熱が急上昇する。
お兄さまにだってされたことないのに。
「やだ、尊、恥ずかしいからそんなの口に入れないでよ」
「おいらもこういうの好きだな。お屋敷の食事は豪華で美味しいけど、テーブルマナーとかあるしさあ」
「マナーなんて適当でいいよ」
そうアドバイスするが、尊に否定された。
「そういう訳にはまいりません。人間の世界で生活するなら礼儀作法はちゃんと身につけてください。もちろん撫子お嬢さまもですよ」
「はーい」
琥珀くんと目を合わせてとりあえず返事をするも、もう目の前の料理を食べることしか考えられない。
「あー、この猪鍋のお肉美味しい。身体もあったまる」
ホクホク顔で肉を味わう私を見て、尊が頬を緩めた。
「確かに肉も柔らかくて美味しいですね。撫子お嬢さま、頬にご飯粒がついてますよ」
彼は私のご飯粒を取って、パクッと口にする。
ごく自然にされたが、その親密なやり取りに顔の熱が急上昇する。
お兄さまにだってされたことないのに。
「やだ、尊、恥ずかしいからそんなの口に入れないでよ」