私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
上目遣いに彼を見ると、いつもの澄まし顔で返された。
「食べ物を粗末にしてはいけませんから」
「ふたりともおいらの存在忘れてない?」
私と尊を見て琥珀くんがニヤニヤしながら冷やかしてきて狼狽えた。
「わ、忘れてないわよね、尊」
尊に声をかけるが、彼は意地悪く言った。
「私は忘れていませんが、撫子お嬢さまはどうでしょうねえ。顔が赤いですよ」
彼の指摘にさらに顔が熱くなる。
「これは熱いものを食べたからよ」
声を大にして否定するも信じてくれず、彼らは声を揃えて相槌を打った。
「はいはい」
「本当に熱いものを食べたからよ」
ムキになって再度そう主張する私を見て尊がフッと笑う。
「撫子お嬢さま、早く魚を食べないと、琥珀に全部食べられてしまいますよ」
「あー、それはダメ〜!」
目の前にある竹串に刺さった川魚を手に取りかぶりつく私を見て尊が楽しそうに目を光らせた。
「そういうところ、小さい頃から変わりませんね」
「食べ物を粗末にしてはいけませんから」
「ふたりともおいらの存在忘れてない?」
私と尊を見て琥珀くんがニヤニヤしながら冷やかしてきて狼狽えた。
「わ、忘れてないわよね、尊」
尊に声をかけるが、彼は意地悪く言った。
「私は忘れていませんが、撫子お嬢さまはどうでしょうねえ。顔が赤いですよ」
彼の指摘にさらに顔が熱くなる。
「これは熱いものを食べたからよ」
声を大にして否定するも信じてくれず、彼らは声を揃えて相槌を打った。
「はいはい」
「本当に熱いものを食べたからよ」
ムキになって再度そう主張する私を見て尊がフッと笑う。
「撫子お嬢さま、早く魚を食べないと、琥珀に全部食べられてしまいますよ」
「あー、それはダメ〜!」
目の前にある竹串に刺さった川魚を手に取りかぶりつく私を見て尊が楽しそうに目を光らせた。
「そういうところ、小さい頃から変わりませんね」