私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
私……今裸だ。
手拭い越しに彼の手が胸に触れている。
「尊……冗談はやめ……んん⁉︎」
彼が私の口を塞いで心臓が飛び出そうなほど気が動転していた。
尊が私に……キスしてる。
キスがお仕置き……?
でも、兄妹のように育ってきたのよ。
「……なんで?」
頭の中で渦が巻いている。
理由を考えれば考えるほど訳が分からなくなって頭がボーッとして、そのまま意識を手放した。
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