HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
******

母が入院した父を心配して、群馬に帰ってしまった。

今度の日曜日はいよいよ高木院長の挙式披露宴。

挙式日三日前。

高木院長夫妻が訪れ、最終の打ち合わせ。
「水瀬さん。顔色悪くない?」

さすがはドクター。

私の顔色だけで体調の悪さを見抜いた。
顔色が悪いから念入りにメイクを厚めにしたけど、院長の目は誤魔化せなかった。

「最近、寝つきが悪くて…」

仕事の忙しさもあったし、充斗との結婚のコトもある。
母が群馬に帰り、色々と仕事以外の家での仕事が増えてしまった。

私は本当に仕事以外のコトは母に頼り切っていた。母の存在の偉大さを身に染みて理解する。

容易に父の元に行かせてしまったコトを後悔した。



< 152 / 171 >

この作品をシェア

pagetop