HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
控室のソファに運ばれ、仰向けに寝かされる。
「葵…何で隠してた?」
「…今は…訊かないで…宇佐美社長・・・」
「すいません…槇村先生」
奥さんの遥さんが私の血圧を測る。
槇村先生が医療用の手袋を着けて、スカート中に手を入れて触診を始めた。
「…往診用の鞄あって…助かった・・・」
やっぱり、皆プロだ。手際がいい。
「そんな不安な顔しないで…水瀬さん…大丈夫だから…」
槇村先生は私を励ましてくれた。
「おいっ、来たぞ!!救急車」
高木院長が控室に入って来た。
「私…」
私は大粒の涙が溢れる。
「葵!?」」