HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
「宇佐美社長、彼女の手握ってあげなよ…」

槇村先生に促され、充斗が私の手を握る。

救急隊員たちがストレッチャーを引いて控室の中に入って来た。

私一人のせいで、高木院長夫妻の披露宴が台無しだ・・・

その申し訳なさと悔しさでココロがいっぱいになった。

充斗は救急車に運び込まれていく私に槇村先生と一緒に付き添う。

私は救急車に乗せられ、病院に搬送されていく。

槇村先生は車内で右手の点滴を付け、左手に注射を打つ。
慣れた手つきで処置を施す。
「切迫流産の兆候は見られるけど…数分で病院に着くし…大丈夫だと思うよ。水瀬さん」

「ありがとう御座います…槇村先生」

「…水瀬さんと宇佐美社長って付き合ってたの?」

「まぁ…」

「そう…宇佐美社長の慌てた顔…凄かったな…」

「・・・すいません…」

「いいんだよ…」






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