HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
「二人の門出を祝うはずの席で…私・・・」

「大丈夫だよ…皆、分かってるし…」

槇村先生は笑顔で諭してくれた。

「まぁ、後で…宇佐美社長には皆に事情を説明する義務はあると思うけど…水瀬さんには病院に入院して、宇佐美社長の赤ちゃんを守る義務があるよ。そうでしょ?」

「あ、はい・・・」

「ゴメン…葵」

「…いいのよ…私も昨日知ったばかりだし…披露宴が終わったら、話をするつもりだったの…充斗」

「葵・・・」

「もうすぐ…東亜の救急口が見えるよ…」

「・・・この子の為にも籍を入れよう…葵」

「うん・・・」

私は強く頷いた。


―――一人では産みたくない。

私は二人でこの子を産んで、育てたい。
莉緒の弟か妹になる子を・・・









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