HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
彼女の名前は久保葵。

『青い空の中で運命の出逢いをする』

易者はそう俺に告げた。

もしかして、青いと言うのは女性の名前で・・・
空の中と言うのは機内?


コーヒーを淹れ終わると彼女はワゴンを引き、立ち去ろうとした。

「ちょっと待ってくれ…君の名前はあおいさんか?」

「あ、はい…久保葵です…」
「そっか・・・」

俺は一人で納得する。

彼女は肩口で俺を見る。その瞳は不思議そうだった。


「いや・・・その…」

『君が俺の運命の相手だ』と言えば…

彼女はどん引きするだろう…

「どうしたんですか?副社長」

後ろのシートに座っていた柏原が立ち上がり、俺達の所に来た。





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