HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~


「半年以上に前になるけど…君のプロデュースした一ノ瀬社長の披露宴に俺は招待客として出席したんだ。
とても、アットホームで素敵な演出で感動したよ。水瀬さん」

「ありがとう御座います」

単なる社交辞令の挨拶だけだと思っていたが、思わぬ充斗の言葉に胸が熱くしてしてしまった。

ウエディングプランナーの仕事は二人の門出を祝い、そこに居る人達にも感動を与えるのが仕事。

無事に自分の役目を果たした時の達成感と満足感はCAの仕事では味わえなかった。
そうやって、私の仕事を評価して、労いの言葉をくれた充斗に心から感謝した。

「ほら、涙が出てますよ…水瀬さん」
「えっ?あ…」

充斗は又私に自分のハンカチを差し出した。
私は又彼に涙を見せてしまった。


< 56 / 171 >

この作品をシェア

pagetop