HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
私はソファから腰を上げると急に眼の前は真っ暗になり、そのまま腰を下ろしてしまった。

「水瀬チーフ??」
隣に座っていた支配人が私に声を掛ける。

「あ…すいません…急に眩暈がして…」

「そうか…ジューンブライドで、多忙だったからね…疲れが出てるんだな…少し休憩室で休んだ方がいいぞ」

「でも・・・」

「いいから…君に倒れられたら、困る…」

「そうだ・・・支配人の言う通り…休むんだ。葵」

充斗は私の名前を呼び、支配人に同調した。

「仕事よりも今は自分の体調だ。遠慮するな…」

充斗は小うるさく私に言葉を吐き続ける。

「分かりました…遠慮なく…休ませて頂きます…支配人。身苦しいところを見せて、申し訳ありません。宇佐美社長」

「別に構わないぞ…じゃ行きましょうか…支配人」

「はい」
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