姫なんかより女王がよくない?
高校2年の夏。
私藤乃 莉子は松西高校、通称松高に転校しました。
転校初日から遅刻ですけど。
急ぎもせず呑気に廊下を歩いているが、さて職員室は何処だろうか?
私は決して迷子ではない。ただ担任との顔合わせより先に学校探検をしているだけだ。
そんな事を考えながら廊下を歩いていると、さっき通りすぎた部屋の戸が開き私を呼ぶ声が聞こえる。
「藤乃か?藤乃!藤乃莉子ー」
やる気がない様な声で呼ばれて後ろを振り向くと
スーツだが、上着もネクタイも身につけておらずボサボサ頭で黒い出席簿を肩に載せこっちを見る男がいた。
「あ〜、ここが職員室か…」
なんていいながら寄っていく。
「藤乃莉子だよな、おはよう」
「はい、おはようございます」
挨拶を交わして男が何か言うと思い黙っていると、二人の間に沈黙が流れる。
「あの…?」
声をかけると男が自己紹介を始めた。
名前は黒木 優斗。
私の担任だそうだ。
自己紹介を終えると早速教室に向かう。
先生は眠そうにあくびをしながら前を歩いていた。
教室に着くとしばらく外で待っていた。
中から先生に呼ばれて入ると女子は臨戦態勢を解き男子からは軽くブーイングされた。
解せぬ、整った制服に規則丈のスカート。黒髪にメガネ。一番平凡な身なりなのにブーイングなのか解せぬ。
自己紹介を終え、席は窓際の一番後ろ。
席に座ると自分の周りだけが空席なのに気づく。
周りが空席とは、居眠りしても起こす人が居ないってことだ、と言うことは?A.寝放題。
「え、最高かよ」
転校初日ではあるが今日は晴天。居眠り日和だ。だから寝てしまっても仕方がない。
私藤乃 莉子は松西高校、通称松高に転校しました。
転校初日から遅刻ですけど。
急ぎもせず呑気に廊下を歩いているが、さて職員室は何処だろうか?
私は決して迷子ではない。ただ担任との顔合わせより先に学校探検をしているだけだ。
そんな事を考えながら廊下を歩いていると、さっき通りすぎた部屋の戸が開き私を呼ぶ声が聞こえる。
「藤乃か?藤乃!藤乃莉子ー」
やる気がない様な声で呼ばれて後ろを振り向くと
スーツだが、上着もネクタイも身につけておらずボサボサ頭で黒い出席簿を肩に載せこっちを見る男がいた。
「あ〜、ここが職員室か…」
なんていいながら寄っていく。
「藤乃莉子だよな、おはよう」
「はい、おはようございます」
挨拶を交わして男が何か言うと思い黙っていると、二人の間に沈黙が流れる。
「あの…?」
声をかけると男が自己紹介を始めた。
名前は黒木 優斗。
私の担任だそうだ。
自己紹介を終えると早速教室に向かう。
先生は眠そうにあくびをしながら前を歩いていた。
教室に着くとしばらく外で待っていた。
中から先生に呼ばれて入ると女子は臨戦態勢を解き男子からは軽くブーイングされた。
解せぬ、整った制服に規則丈のスカート。黒髪にメガネ。一番平凡な身なりなのにブーイングなのか解せぬ。
自己紹介を終え、席は窓際の一番後ろ。
席に座ると自分の周りだけが空席なのに気づく。
周りが空席とは、居眠りしても起こす人が居ないってことだ、と言うことは?A.寝放題。
「え、最高かよ」
転校初日ではあるが今日は晴天。居眠り日和だ。だから寝てしまっても仕方がない。
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