オフィスラブはじまってました
すると、全員が顔を見合わせた。
田中が、
「いや、俺は最近越してきたから知らないな」
と言い、入野が、
「僕はあんまり人付き合いないんで。
田中さんやひなとちゃんが越してきたときも、しばらく気づかなかったし」
と言い、緒方が、
「でも、俺も見たことないな。
住んでないんじゃないのか? 今。
柚月は、きちんとしてるから、住人のこともきちんと把握してそうだが」
と柚月を見て言う。
「いや、別にきちんとはしてないですけど。
そういえば、あそこの人は知らないですね。
俺より前から居るんじゃないかと思うんですが。
カーテンはついてますよね」
と柚月は言った。
「澄子さんに訊いてみたら、わかるかもしれないですね」
とひなとは畑の方を振り返りながら言う。
まあ、詮索するのも妙な話なのだが。
こうやって庭で呑んだりしているのをうるさいと思っているかもしれないし。
アルミホイルも渡してないから、一度挨拶しておいた方が、と思ったのだが、匂いに寄ってきた澄子や近所の人たちも、あの部屋の住人は知らないと言う。
田中が、
「いや、俺は最近越してきたから知らないな」
と言い、入野が、
「僕はあんまり人付き合いないんで。
田中さんやひなとちゃんが越してきたときも、しばらく気づかなかったし」
と言い、緒方が、
「でも、俺も見たことないな。
住んでないんじゃないのか? 今。
柚月は、きちんとしてるから、住人のこともきちんと把握してそうだが」
と柚月を見て言う。
「いや、別にきちんとはしてないですけど。
そういえば、あそこの人は知らないですね。
俺より前から居るんじゃないかと思うんですが。
カーテンはついてますよね」
と柚月は言った。
「澄子さんに訊いてみたら、わかるかもしれないですね」
とひなとは畑の方を振り返りながら言う。
まあ、詮索するのも妙な話なのだが。
こうやって庭で呑んだりしているのをうるさいと思っているかもしれないし。
アルミホイルも渡してないから、一度挨拶しておいた方が、と思ったのだが、匂いに寄ってきた澄子や近所の人たちも、あの部屋の住人は知らないと言う。