オフィスラブはじまってました
えっ?
結構みんな暗がり散歩してしますよっ、とひなとは何度もアパートの前の道を振り返りながら慌てる。
だが、柚月は構わず、ひなとを抱き、夜の庭を部屋に向かって歩く。
寝袋に入ったままのひなとを見て言った。
「最初お前が寝袋で寝てると聞いたとき、こいつ、どうなんだとか思ってたんだが」
思ってたんですか……。
「ミノムシの寝袋から出て来たのは、蛾でも蝶でも人魚姫でもなかったな」
「え……」
「……俺の花嫁だ」
と言って、口づけてくる。
「ま、また、ハムスターとか言われるのかと思ってました」
とひなとは照れて俯き言ったのだが、
「いや、そこは否定してない」
と柚月は言う。
結構みんな暗がり散歩してしますよっ、とひなとは何度もアパートの前の道を振り返りながら慌てる。
だが、柚月は構わず、ひなとを抱き、夜の庭を部屋に向かって歩く。
寝袋に入ったままのひなとを見て言った。
「最初お前が寝袋で寝てると聞いたとき、こいつ、どうなんだとか思ってたんだが」
思ってたんですか……。
「ミノムシの寝袋から出て来たのは、蛾でも蝶でも人魚姫でもなかったな」
「え……」
「……俺の花嫁だ」
と言って、口づけてくる。
「ま、また、ハムスターとか言われるのかと思ってました」
とひなとは照れて俯き言ったのだが、
「いや、そこは否定してない」
と柚月は言う。