オフィスラブはじまってました
「いやいや、五枚とか、私にとっては大奮発なんですよ。
この間のスクラッチは十枚買ってみましたけど。
私、普段は三枚しか買わないんです。
一等と前後賞で三枚です」
「……その一等の位置がずれてたら、当たっても、前後賞は手に入らないと思うが」
と柚月は言うが。
「それは十枚買っても同じことですよ。
私、此処で一発当てて、家の資金にしたいんですっ。
今のままでは、柚月さんがほとんど出すことになってしまうので、申し訳ないですから」
とひなとは言う。
柚月は、
「ボーナスとか貯めて出すという発想はないのか。
いやまあ、別に出してくれなくていいんだが……」
と言ってくれるが。
でもこのまま、柚月さんにおんぶに抱っこはよくない、とひなとは思っていた。
そんなことを思うわりに、やることは神頼みなのは問題かもしれないが……。
「でも、ハッピーエンド荘に住むと幸せになるのって、ハッピーエンド荘の魔力というより、澄子さんの魔力ですかね」
とひなとは言った。
澄子さん、あの包丁で脅して、幸せを連れてきてくれそうだ、と思う。
この間のスクラッチは十枚買ってみましたけど。
私、普段は三枚しか買わないんです。
一等と前後賞で三枚です」
「……その一等の位置がずれてたら、当たっても、前後賞は手に入らないと思うが」
と柚月は言うが。
「それは十枚買っても同じことですよ。
私、此処で一発当てて、家の資金にしたいんですっ。
今のままでは、柚月さんがほとんど出すことになってしまうので、申し訳ないですから」
とひなとは言う。
柚月は、
「ボーナスとか貯めて出すという発想はないのか。
いやまあ、別に出してくれなくていいんだが……」
と言ってくれるが。
でもこのまま、柚月さんにおんぶに抱っこはよくない、とひなとは思っていた。
そんなことを思うわりに、やることは神頼みなのは問題かもしれないが……。
「でも、ハッピーエンド荘に住むと幸せになるのって、ハッピーエンド荘の魔力というより、澄子さんの魔力ですかね」
とひなとは言った。
澄子さん、あの包丁で脅して、幸せを連れてきてくれそうだ、と思う。