君にずっと恋してる〜叶わない恋だとしても〜
とうとう、時間が来た。

陽子にやたら話しかけている私がいて、

その度、陽子は、付き合ってくれて
  
うん、うん。って

うなずいてくれていた。

胸の服をキュッと握り、大きく深呼吸した。

剛さんはもう来てるんだろうか?

急足で、陽子と
待ち合わせ場所の斜め前にある喫茶店へ向かった。

扉を開けた。

入り口にかけられている鈴がなって

「いらっしゃいませ〜」

定員さんの男性の声がカウンターから聞こえた。

テーブルが4つ。

真ん中のテーブルと
窓側のテーブルにお客様が数名入っていた。

剛さんは?…あっ!いた。

窓側のテーブルに座っていた。

私たちに気がついて、ニコッと笑い 手を振ってくれた。

すぐさま、剛さんの座っているテーブルに向かった。


「ごめんなさい。お待たせしました」

頭をペコリと下げた。

「大丈夫だよ。りんちゃん、
バイトお疲れ様」

…りんちゃん。その呼び方に
また、胸がトクゥンと跳ねた。

彼は、私の後ろに目線を向けた。

「…あっ、彼女は、
私の親友で。同じ学校でバイトも同じ…」


話が終わる前に
陽子は、前に一歩出て


「私は、鮫島と言います。今日は、一緒に話を聞きについてきました!」

珍しい。いつも余裕のある陽子が
どうしたんだろ?

剛さんと、私は、数秒、身体が止まったまま、陽子を見ていた。

すぐ、

「そうなんですね。どうぞ、一緒に」

その声に私も 

「ありがとうございます」

そう言いながら、

陽子と顔を見合わせて
よかった。って、目と目でアイコンタクトをとって、席に座った。


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