君にずっと恋してる〜叶わない恋だとしても〜
「リンちゃん…」

そう言いながら、私の身体を誰かがゆすった。

…う〜ん…?誰?

私は、ゆっくり目を開けた。

…ここは?……。あれ?‥?私、寝てた?

あれ?尋斗くん?


わたしは、周りを見渡しキョロキョロした。


病室?


そうだ!わたしは、尋斗くんの病室の中にいたんだった。


目を擦り隣の人を見た。


…あっ!尋斗くん?


違う…左目の下のホクロ。


剛くんだ。
 

目が覚めてきた。


「ごめんなさい。私。寝ちゃっていたんだ」


「うん。疲れてたんだよ」


私は、知らないうちに寝て、
夢の中でも、夢を見てたのか‥。


「もう、遅いから送るよ」

…。

夢だったんだ。


「うん、ありがとう〜。
剛くん‥あの……。
明日も、また来ていい?‥かな?」



「うん。バイトは?休みなら来てやってよ。
俺も同じ時間に来るし」


「うん!ありがとう!明日はバイト休みだから、また、今日と同じ時間に‥」


「そうだね。じゃぁ、今日くらいの時間で。
病院着いたら連絡してよ」


「はいっ!」


「じゃあ帰ろうか」


甘くて優しい声に、ホッとした。

わたしは、尋斗くんに
  
また。明日。

と、

耳元に顔を近づけて声をかけて

病室を出た。


剛くんにの背中を追いかけながら

剛くんは、振り返って私を待ってくれ


二人で並んで歩いて帰った。


私の家は、歩いて40分位。



自転車では、20分位かな?


剛くんは。家まで送ってくれるみたいだけど、

申し訳がない。



「剛くん、私、自転車をバイト先に置いていて、自転車でかえれます」



「…。そうなんだ。もっと……」
 


そのあと、何か小さな声で話したけど



周りの車の騒音などで、
剛くんの言葉はかき消された。

 
…?何?聞こえなかった。
 


そう言おうとしたけど、

頭をかきながら、私と反対の方を向いちゃったから


そのまま聞かないでいた。





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