君にずっと恋してる〜叶わない恋だとしても〜

「じゃあ、また、明日ね。
心配だから
家に着いたら連絡してくれる？」

「はい」

わたしは剛くんに頭を下げた。

剛くんは、笑顔で手を振ってくれて

私もつられて手を振ってみたけど


なんかぎこちない。




じゃぁ、


と

お互いにゆうと、わたしは自転車をこいで家に向かった。


曲がり角でチラッと剛くんがいるであるほうを見てみた。


そこには、まだ、剛くんがいた。


…あっ。まだ、立ってる。


身送ってくれているんだ。


やっぱり、優しいな。


軽く頭を下げて、自転車をこいで


家と向かった。


明日、また、尋斗くんと会える。


陽子にも連絡しなきゃ。きっと心配してる！


さらに、こぐ足を早めた。


「ただいまぁ〜！」


「りん、お帰りー」


お母さんが仕事から帰っていた。

玄関からもうソースのに匂いでいっぱいになってた。



食欲をわかす。


お腹がグーってなった。


部屋に荷物を置いて、制服を脱いでベッドに


投げ捨て部屋着に着替え


台所に向かった。

テーブルの上には、ホットプレートがあり


その上にはお好み焼きが、



ソースをプツプツと熱で泡を立てて



私の胃を活発にしていく。



やっぱり、我が家は落ち着く。



お腹がグゥーグゥーと合唱を始めたかのように鳴り止まない。




「りん、今日はバイト？だったの？」


お母さんは、あまりグダグダいったりしない人だ、


だから、素直に何でも話してこれた。


だけど私は、今日。。嘘をついた。


「うん。バイト…。
明日も、ちょっと遅くなるかな？」


お母さん、ごめんない！心配させたくないから。


心の中では、謝りながら。


「そう…」


母は、私の顔を見ながら返事をした。


私は、少し、見透かされたような気持ちになり、ドキッとした。


お母さんは、直感がすごい。


何かある時、何か感じてか、

日頃聞いてこない事聞いてきたり、



毎回、びっくりする。



私は、しらぁーっと椅子に座り、携帯を見た。



剛くんに連絡しなきゃ。




《先程は、ありがとう御座います。
無事着きました〜》


送信してそのまま、すぐ、既読が着いた。


ラインを開けてた？

待ってくれていたの…かな？


《了解！よかった！また、明日》


《はい、明日よろしくお願いします》

返信してから、携帯をテーブルに置いて、


お好み焼きをお腹いっぱい食べた。


頭の中は、今日のこと、明日の事でいっぱいで、

無言で、

口に沢山ほうばり、ペロリとたいらげた。


色々あったけれど、食だけは



旺盛な自分に、



ちょっと呆れてしまう。



だけど

美味しかったぁ〜！幸せだ。


当たり前にあった毎日。

だけど、当たり前の毎日は、当たり前じゃなかった。


尋斗くん……。


大切に、全てと向き合っていきたい。


手を合わせ


「ご馳走さま〜」


食べた後の食器を流し台に持っていき
洗った。


「あ、ありがとう」


日頃しないことをして、お母さんが
ぎこちなく、お礼を言ってくれた。


いつも、甘えてばかりで、
お母さんが
洗ってくれるのが当たり前だった。

お母さんの言葉が、むずがゆくて
恥ずかしいくて、お母さんを見る事が出来なかったのだけど


「うん」


それだけ伝えて私は、部屋へと戻った。



陽子にも連絡しなきゃ。

陽子に連絡して、

今日の話を止めどなく話した。


今は、どうなって行くとか、何も考えれない…。

ただ、目の前の現実と、

3ヶ月前から止まってしまった尋斗くんと

出来事が…


私の中では、まだ、うまく消化されずにいるけれど、


わかっているのは、


私は…。


尋斗くんの事が、大好きなんだって事だ。



《好き》


って、感情がただ、ただ、溢れてくる。