極上イケオジCEOのいちゃあま溺愛教育 ~クールで一途な彼の甘い独占欲~【完結】
45.男性の下着なんて!恥ずかしい!
ところが逢坂は、馬鹿にした言動も呆れた顔もしなかった。
「サンプルは、ほぼ分配されてしまったからな。君には違うものをフィッティングしてもらうか」
「違うもの?」
逢坂がそう言うと、デスクの上に置いてある箱を開けた。
「海外からの営業売込みで、取り敢えずサンプルだけ取り寄せてみた。どうだろうなと据え置いていたのだが、もしよければ着用して感想を聞かせてくれないか」
フィッティングに興味を持ったのはいいが、うまく感想を伝えられるかどうか不安になってしまい、無意識に顔が強張ってしまう。
そんなちひろに、逢坂はこう言ってのけた。
「とにかく自社の開発商品は、社内全員にモニターをしてもらっている。当たり前のことだが市場に出す商品は、開発した側が自信の持てるものでないといけない。それにはまず自分たちで使用感を確かめることが重要だ。グダグダ言ってないで、さっさと腹をくくってくれ」
逢坂の言っていることが正論中の正論過ぎて、フィッティングを拒否した自分が愚かに思えてしまう。
「は……い……わかりました」
「商品検査も兼ねているから、面倒くさがらず毎日洗うように」
「あ、当たり前です! 洗うに決まっているじゃないですか!」
ちひろは真っ赤な顔をして狼狽しているのに、逢坂は楽しそうに笑う。
(もうっ……意地悪なんだから! 商品がエロいのはちょっとアレだけど、モニターにはちゃんと意味があってのことなのね。嫌がるのは子供っぽかったかもしれない。これくらいのことで恥ずかしがらないようにしなきゃ)
彼の言葉に感銘し、深く納得してしまったが。
逢坂が箱の中から取り出した下着を目にして、凍りついてしまう――
「なななな……」
「宴会芸はもういいぞ」
「宴会芸じゃありません! ななな、なんですか! これは!」
逢坂が見せてきたものは、中心部分が立体的になっているフェイクレザーの男性用ビキニであった。
目を見開いたままアワアワしているちひろが、さすがに妙だと感じたのか、逢坂が手に持つ下着をまじまじと凝視した。
「これはメンズショーツか。間違えた。悪い悪い」
(男ものの下着を見せるなんて完璧にセクハラよ! お父さんの柄ものトランクスだって触ったり見つめたりしないわ! というか、これってメンズ? エロ過ぎるわよ!)
「サンプルは、ほぼ分配されてしまったからな。君には違うものをフィッティングしてもらうか」
「違うもの?」
逢坂がそう言うと、デスクの上に置いてある箱を開けた。
「海外からの営業売込みで、取り敢えずサンプルだけ取り寄せてみた。どうだろうなと据え置いていたのだが、もしよければ着用して感想を聞かせてくれないか」
フィッティングに興味を持ったのはいいが、うまく感想を伝えられるかどうか不安になってしまい、無意識に顔が強張ってしまう。
そんなちひろに、逢坂はこう言ってのけた。
「とにかく自社の開発商品は、社内全員にモニターをしてもらっている。当たり前のことだが市場に出す商品は、開発した側が自信の持てるものでないといけない。それにはまず自分たちで使用感を確かめることが重要だ。グダグダ言ってないで、さっさと腹をくくってくれ」
逢坂の言っていることが正論中の正論過ぎて、フィッティングを拒否した自分が愚かに思えてしまう。
「は……い……わかりました」
「商品検査も兼ねているから、面倒くさがらず毎日洗うように」
「あ、当たり前です! 洗うに決まっているじゃないですか!」
ちひろは真っ赤な顔をして狼狽しているのに、逢坂は楽しそうに笑う。
(もうっ……意地悪なんだから! 商品がエロいのはちょっとアレだけど、モニターにはちゃんと意味があってのことなのね。嫌がるのは子供っぽかったかもしれない。これくらいのことで恥ずかしがらないようにしなきゃ)
彼の言葉に感銘し、深く納得してしまったが。
逢坂が箱の中から取り出した下着を目にして、凍りついてしまう――
「なななな……」
「宴会芸はもういいぞ」
「宴会芸じゃありません! ななな、なんですか! これは!」
逢坂が見せてきたものは、中心部分が立体的になっているフェイクレザーの男性用ビキニであった。
目を見開いたままアワアワしているちひろが、さすがに妙だと感じたのか、逢坂が手に持つ下着をまじまじと凝視した。
「これはメンズショーツか。間違えた。悪い悪い」
(男ものの下着を見せるなんて完璧にセクハラよ! お父さんの柄ものトランクスだって触ったり見つめたりしないわ! というか、これってメンズ? エロ過ぎるわよ!)