ドS執事の甘いおしおき。

「あ、先輩!皆揃いましたよ」

「ああ…」


聞き慣れた低音が聞こえた。驚いて扉の方を見ると、そこに立っていたのは柊斗だった。

執事の時のようにしっかりと制服は着ず、思いっきり着崩しているし、靴も大手スポーツメーカーのもので、首には銀のネックレスをかけていた。

こ、こんなバリバリイケイケな男子高校生やってる柊斗、初めて見たわ。

柊斗も私を見て驚いたようで呆然としていた。


「柊斗…?なぜあなたがここにいるの?」

「―――ちょっといいかな?」


いつもと違う口調の柊斗が私の腕を引っ張って、部屋の外に連れていかれた。

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