ドS執事の甘いおしおき。
「ちょっと柊斗、痛いって…」
「………」
適当な部屋に入った途端、私の肩を揺さぶり、真剣な顔をして聞いてきた。
「お嬢様、何をしていらっしゃるのですか?」
「何って、合コンよ?」
「合コンが何なのか、お分かりですか?」
「お茶会でしょ」
「はあ……もともとお嬢様は世間知らずで無知な方だと思っておりましたがここまでとは思っていませんでした」
「何を言ってるの?」
「これは執事である私の責任です」
「私、何かお父様の言いつけを破るようなことをしたの?教えて、柊斗」
「どうやらお嬢様にはお仕置きが必要のようですね」
柊斗は制服のネクタイを緩め、私の頬に触れた。
そして顔を近付け、唇を重ねた。
私の口を塞ぐように強引で荒い口づけで、でも柊斗の唇が私を優しく包み込んでいるみたいで甘くやみつきになりそうな口づけだった。