ドS執事の甘いおしおき。
「――――!?」
驚いて柊斗を突き飛ばすと、私は唇を手で覆った。
今、確かに柊斗の唇が私の唇に…?
「な、何をするの!?」
「何って私は執事としての責任を取ったまでです」
柊斗はさらっと口づけをしたけど、私にとっては人生の一大事。
お父様との約束以前に、まだ経験したことないもので、私の知らない世界のこと。
このような行為は将来のパートナーと行うと決めていたのに、いとも簡単に行うなんて…。
私、ついにお父様の言いつけを破ってしまったわ。
異性とこんな不純なことを…。
「く、口づけなんて…そんな不純なことを……」