ドS執事の甘いおしおき。

「その提案呑むわ。その代わり、約束は絶対よ?」

「はい。まあ、気分にもよりますが」


ん?気分?

今、しっかり気分によるって言ったわよね?



「なにそれ!ほら今からタメ口で話して」

「お断りします。今は勤務時間中ですので」

「そんなの提案に入っていないじゃない。嘘付いたのね!」

「それもあながち間違えではありません」

「もういいわ。その代わり、夜にハーブティーを淹れて」

「かしこまりました」



本当に守ってはくれないんだ。

よく考えたら執事からしたら困ったことを言われたのかもしれないな。

仕えてる人をタメ口名前呼びって…なかなかないわよね。

また私、柊斗を困らせちゃったわ。昔から私、なにも変わってないわね。


「…私はお嬢様の後先考えずめちゃめちゃなことを仰る性格、好きですよ」

「ありがとう…ってそれ、さりげなくけなしてない?」

「ばれましたか」

「あなた、いつからそんなこと言うようになったの?」

「いつからでしょうね」



今日の柊斗は意地悪だ。

いつもなら言わないことをさらっと言ってくる。

絶対柊斗は私の反応見て遊んでいるのよ。

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