ドS執事の甘いおしおき。
「そこで合川と出会ったのです」
「そう。やっぱり遊びに行くのはカラオケ?」
「お嬢様はカラオケ以外に遊ぶ場所を知らないのですか」
え、それ以外何があるの?
優花さんはカラオケ以外いかないって言ってたよ。
「分からないわ」
「例えば、ゲーセン、ボーリングなどは十代、二十代の方々がよく行かれると思いますよ」
「…ゲーセンとボーリングって何?特にゲーセン、気になるわ」
「お嬢様はそういう方ですよね…せっかくですし、明日にでも行ってみましょう」
「やった」
また知らないことを知れる!
「柊斗、ありがとう」
「執事として当然のことをしたまでです」
「じゃあ、明日に備えて寝ようかしら」
「お嬢様、課題は終わらせたのですか?」
「終わってないです…」
「ではそれをやってからお休み下さい」
「分かったわ」
柊斗は私の肩にブランケットをかけると、ハーブティーを出してくれた。
今日のハーブティーはいつもより美味しく感じた。