ドS執事の甘いおしおき。

「お嬢様の悪いところは時間にルーズなところです。もう少し計画的に行動されてはどうですか?」

「ごめんなさい!急いで用意するから!」


顔を洗い、柊斗から渡された制服に着替え、メイドたちが待つドレッサーの前に向かった。


「今日の髪型はどうします?」

「ポニーテールでお願い」

「かしこまりました」


メイドたちは早く用意しろオーラ全開の柊斗に怯えながら、素早く結んでくれた。


「ありがとう。いってきますー!」

「いってらっしゃいませ」


車に乗り込もうとしたとき、学校の制服を着た柊斗が後ろにいて驚いてしまった。


「一瞬失礼します」

「え、何で?」

「お嬢様の朝食の支度があるからです」

「今日は食べないって伝えたわ」

「ですからお車で食べられるよう手配しました」

「あ、ありがとう」


そんなことまで手配してくれていたなんて。


「これで大丈夫です。いってらっしゃいませ」

「ありがとう。いってきます」

< 26 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop