ドS執事の甘いおしおき。
「お嬢様の悪いところは時間にルーズなところです。もう少し計画的に行動されてはどうですか?」
「ごめんなさい!急いで用意するから!」
顔を洗い、柊斗から渡された制服に着替え、メイドたちが待つドレッサーの前に向かった。
「今日の髪型はどうします?」
「ポニーテールでお願い」
「かしこまりました」
メイドたちは早く用意しろオーラ全開の柊斗に怯えながら、素早く結んでくれた。
「ありがとう。いってきますー!」
「いってらっしゃいませ」
車に乗り込もうとしたとき、学校の制服を着た柊斗が後ろにいて驚いてしまった。
「一瞬失礼します」
「え、何で?」
「お嬢様の朝食の支度があるからです」
「今日は食べないって伝えたわ」
「ですからお車で食べられるよう手配しました」
「あ、ありがとう」
そんなことまで手配してくれていたなんて。
「これで大丈夫です。いってらっしゃいませ」
「ありがとう。いってきます」