ドS執事の甘いおしおき。
「でも私はこの選択に後悔してないし、むしろ幸せだよ。だから美桜ちゃんにはね」
優花さんは私の手をそっと握った。
「恋愛をはじめから嫌がらずに知ってほしいの。もちろん無理にとは言わないけどね」
「……それもそうかもしれませんね」
ずっと不純だと言って、知らないようにしていた恋愛。
その恋愛のお陰で優花さんは幸せでいる。
だから最初から嫌がらずに、恋愛を知る。
それも案外いいのかもしれない。
そしたら優花さんのように自分らしく生きられるのかな。
「さ、この話はしゅーりょー!ほら授業に遅れちゃうよ~」
「本当だわ。優花さん、行きましょう」