ドS執事の甘いおしおき。

「でも私はこの選択に後悔してないし、むしろ幸せだよ。だから美桜ちゃんにはね」


優花さんは私の手をそっと握った。


「恋愛をはじめから嫌がらずに知ってほしいの。もちろん無理にとは言わないけどね」

「……それもそうかもしれませんね」


ずっと不純だと言って、知らないようにしていた恋愛。

その恋愛のお陰で優花さんは幸せでいる。

だから最初から嫌がらずに、恋愛を知る。

それも案外いいのかもしれない。

そしたら優花さんのように自分らしく生きられるのかな。


「さ、この話はしゅーりょー!ほら授業に遅れちゃうよ~」

「本当だわ。優花さん、行きましょう」

< 32 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop