ドS執事の甘いおしおき。


***


放課後はすぐに来た。

いつもよりも早く感じた。

それだけ楽しみにしていたということかしら。

校門まであるいて行くと、制服姿の、あの日のような柊斗がいた。


「なんであなたが?」

「とてもゲーセンにはお車で行けませんのでお迎えに参りました」

「そうなんだ」

「必ず私のそばを離れないようにお願いします」

「分かったわ」


ゲーセンというものはこの学校の近くにあるのかしら。

しばらく歩くと人が多い商店街のようなところに着いた。


「ここの中にあります」

「そうなのね」


商店街には人が多くいて、様々な学校の生徒が放課後を楽しんでいた。


「柊斗、待って」


いざ商店街を歩いてみると、入り口のゲートで見たときよりも人が多くいるような気がした。

こんなに商店街って人が多いのね。

人をかき分けて必死に柊斗に付いていくけれど、柊斗は慣れているのかスイスイと進んでいってしまう。
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