ドS執事の甘いおしおき。

「柊斗、待って…」


突然、誰かに手を掴まれた。

驚いて手が伸びている方を見ると、掴んできたのは柊斗だった。

すごく焦っているような顔をして、私をぼーっと見ていた。


「しゅ、柊斗……」

「お嬢様。あなた誰に付いていっているのですか!?」

「柊斗よ」

「よくご覧ください!あの人は私と同じ制服を来た別人ですよ」

「あ、そうだったの」

「何事もなくて良かった…!」


柊斗は私を抱きしめてきた。

そんな冷や汗かくぐらい焦ってたの?


「あ、すいません。私としたことが取り乱してしまいました」

「いいのよ。ありがとね」

「はい」
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