ドS執事の甘いおしおき。

ゲーセンに着くと、柊斗が私の手を握った。


「え、どうしたの?」

「ここはキケンですので」


じゃあなんで連れてきたの!?先にキケンだって教えてよ!

と言いたい気持ちは抑えた。

多分、それを聞いていても好奇心が勝って、行きたいって言ってただろうし。


「では行きますよ」

「はーい」


ゲーセンに入ると、がやがやとうるさく、様々な音が響いていた。

ここにいると何だか頭がおかしくなりそう。

目の前にぬいぐるみがたくさん入った箱があった。

なにこれ?ぬいぐるみが可哀相だわ。


「柊斗、このぬいぐるみたちを助けてあげてよ」

「それは出来ません。これはクレーンゲームと言って、ここにお金を入れて、」

と硬貨が入りそうな穴を指した。

「始めます。そして、こちらのクレーンを操作し、このぬいぐるみを取るというゲームです」


なにそれ。

すっごく……楽しそうじゃない!!
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