ドS執事の甘いおしおき。
「お嬢様、なんてことをしたんですか!!」
当然、昼間の騒ぎは柊斗の耳にも入っていた。
「いくらご友人を庇うからといって、他のご令嬢を敵に回す発言をするなど言語道断!」
「仕方ないじゃない。優花さんのこと、好き勝手言われて苛立ってしまったのだから」
「私はあなたの身が危ないと言っているんです!今回は何もなかったから良いものの、もし何かあったらどうするんですか」
「だからごめんなさいって…」
「仕方ありませんね。ここはお仕置きといきましょう」
柊斗は私の腰に腕を回し、ぐいっと引き寄せた。
「ちょっと待って!お仕置きされることはしてないじゃない」
「何を阿保らしい事を仰るのですか。これはお仕置き案件でしょう」
「私は優花さんの友達として当然のことをしたまでよ!」
「そんなうるさい口は早く塞いでしまいましょう」
「ちょっとまっ……んんっ!?」
前とは違う柔らかな口づけだった。