ドS執事の甘いおしおき。
この間のふにふにとした柊斗の唇とはうって変わって、今回の唇は少し艶があってとろけそうな唇に感じた。
柊斗は長い間唇をくっつけていてなかなか離してくれない。
「……っ、ふ…っ、」
一旦、唇が離れるといつもの余裕ありありの柊斗とは違う表情をした柊斗が目に飛び込んできた。
「そんな色っぽい声を出されると…抑えられませんね」
「へ?あ、っ……ん」
再度柊斗は唇をくっつけてきた。
なんで。一回じゃないの?
そんなことを考えながらも、されるがまま柊斗に身を任せてしまった。
本当に私、どうかしてしまったわ。
部屋の窓から夜風が舞い込んだ。
今日は一段とひんやりとしていて凍えるはずだった。
だけど、柊斗の熱が私の身体をあたためて、それさえ気持ち良く感じた。