ドS執事の甘いおしおき。
なんであんなにさらっと口づけばかり出来るの!?
というか今のは何!?
お仕置きじゃないでしょう!!
扉が閉まったのを確認すると、枕に向かって思いっきり叫んだ。
恥ずかしさでどうにかなりそうだわ。
だって、さっきの口づけじゃあ物足りないって思ってしまったのですもの。
***
自室に戻った柊斗は電気もつけず、ベットに突っ伏した。
「……マジで俺、何やってんだろ」
その呟きは誰にも聞こえることなく、それぞれがそれぞれの思いを抱えて、夜は更けていった。