ドS執事の甘いおしおき。
chapter♡2
“特別”ですよ?
「ねえ、優花さん」
「ん?」
「男性が口づけしたいって思うときはどんなときです?」
「かーくんは優花のこと可愛くて仕方ないときにするって言ってたよ」
「か、かわっ…!?」
それじゃあ、柊斗は私のことを可愛いと思ったのかしら。
それはないわ。さすがにそれは思い込みよ。
あの夜のお仕置きではないであろう口づけが気になって何も手につかなかった。
何日かそれには触れず、柊斗といつも通りに過ごしていたのだが、ついに限界が来てしまった。
あの口づけの意味が知りたくて仕方なかった。
「てゆーか、なんでそんなこと聞いてくるの?」
「め、メイドの子がそう聞いてきて答えられなかったからよ!」
「ふーん?じゃあその子に言っといて、本人に聞けって」
「わ、分かったわ…」
やっぱり本人に聞くしかないのかしら。
でも自分から言うのはやっぱり恥ずかしいわ。