ドS執事の甘いおしおき。


「貴女は本当に馬鹿ですか!?そんな顔をして、目を閉じたりしたらダメだと言うことがなぜ分からないのですか?」



説教するように言ってきたが、どこか呆れているような感じもした。



「柊斗だからよ。柊斗だから目を閉じたの」



柊斗は何を言っているか分からないとでも言いたそうな顔をして大きなため息をついた。

そして悲しそうに笑った。



「本当に馬鹿なんですね。お嬢様は。お望みならいくらでもキスぐらいして差し上げますよ」



柊斗はすぐさま私を引き寄せて、唇を重ねた。

四回目の口づけ。

やはり柊斗の唇は柔らかく、溶けそうなほど甘く感じた。

私の唇を包み込むような優しい口づけをし終えると、柊斗は自身の唇を親指で拭った。

その仕草がどうも色っぽく、艶やかだった。


少ししか離れていないのに日に日に色気が増していくようだわ。

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