カフェから始まる恋をしませんか?
2学期最初の日、校門を入ったところで平野を見つけた
いつもは京弥と電車で駅から歩いてるんだけど京弥が今日は寝坊してたまたま俺は1人で歩いていた
声かけていいかな……
ふぅと深呼吸をした
「平野」
俺の声で後ろを向いた顔は朝から笑顔だった
「おはよ!」
「おはよう」
「夏休みは楽しかった?」
「特には……あの、約束は覚えてる?」
「うん!カフェでしょ?」
「夏休みに行きたかったんだけど、連絡先を知らなくて……」
「あー」
平野は携帯を出してくれた
「ん、じゃあ交換しよっか(笑)」
「ありがとう……」
「全然」
お互いの携帯を合わせた
「教室行こ!(笑)」
「うん」
俺達の教室は4階だ
3階を上がったところで平野は1度止まった
「ちょっと待って……ハァハァ」
「ごめん、速かった?」
平野は深呼吸をしていた
「速くはないんだけどいつも3階で止まっちゃうの……ふぅ、藤井くんは一気に4階まで行けちゃう感じなの?」
「まぁ、一応……あっ、鞄持とうか?」
「大丈夫(笑)よし、行こう」
残りの階段を登った