彼はクールフェイス☆~初カノは笑顔系~
よん
◆◆◆◆
「すっげ……プレゼントなんて進歩したじゃん♪」
嬉しそうな大輔。
目の前には……ブルーの包み紙。
さっき、彼女に呼び出されてプレゼントを渡された。
不本意ながら、クラスメートに成宮と付き合ってることバレちゃったけど……それで彼女が安心できるなら俺は構わない。
それに
付き合って早一週間。
初めてデートすることになったのも、内心、超嬉しい。
正直、付き合うってどんなもんだかよくわかんない。
だって。
帰る方向だって全然逆だし、メールだってなんて返すか考えて考えて、悩んで悩んで………ってしてるうちにどんどん溜まるし、だからって口下手な俺が電話なんか超無理。
校内でイチャイチャするのもなんか違う気がするし………
みんなどうしてんだろ………
そして悩んだ揚句、大輔に相談持ち掛けてる最中に彼女からのメール………
【日曜日ヒマ?遊びに行きたい】
チャンス到来とばかりにオッケーした。
自分からは誘いかねてたから。
そしてどこに連れてったら喜ぶかとか、何食べようとかウキウキ♪しながら考えてた矢先に………
呼び出されてプレゼント貰ったんだけど……………
「開けてみたら?」
大輔の言葉に、慎重に包み紙を開けたところ………
「おっと、香水じゃん☆」
そこにはブルーのグラデーションのボトルデザイン。
俺の好きな配色にも引かれたけど……
「いい匂いする……」
ちょっぴり甘めの柑橘系。
こういうの使ったこと無いけど、香りが超好みだった。
「俺このシリーズ好き♪買おうか迷ってたんだよな~」
「…同じの買うなよ」
「え~、なんでよ」
「絶対」
大輔に釘指しといた。