彼はクールフェイス☆~初カノは笑顔系~
「何がうそだよ、おかしい?」
「いや……タイプ的に意外だったから。あの子すっげー大人しいぞ?」
「そうだな。でも俺のこと恐がらねぇんだ」
俺みたいなのを寄り添って支えてくれて………目と目をちゃんと合わせてくれた。
思い出す、綺麗な瞳。
「ふ~ん、まぁいいや。俺は応援するよ。ヒナタの初恋♪」
「なんか楽しそうだな………やっぱいいや」
「なんでだよぉっ。」
「おっ、何の話~?」
「タケちゃん、聞いて!ヒナタってばさ~ツレないんだよ」
「な~んだ、いつものことじゃん。痴話喧嘩だろ?」
「なんでだよ~!」
「ヒナタ、奥さんがこのように申しておりますが?」
「放っておいていいぜ」
「む~っ……」
この時、途中から会話に混ざった奴らとふざける大輔と俺を見る視線に、この時はまだ気付くことはなかった―――――――――