夢の国へようこそ

「ほーしふーるよーるにーわーたしはわーらう。クースクースわーらってーおーはなー　　のなーかでいろーんなはなーをみーてまーわる。かーなしいことーはおーはなーのな　　ーかでわーらい、こーろこーろころがるー。むしーさんたちにーあいーさーつひーと　　つ、けーらーけーらわーらい、ゆーめをみるー。ほーしふーるよーるに、きーみーを
　　さがーして。」

　ゆっくり、目を閉じてきいていたママと呼ばれた女の人は、笑いながら

　「いいうたね。きっと、みんなを幸せにできるわ！ブランダならきっと。」

　そして、女の子を引き寄せてぎゅっと抱きしめた。

　女の子の髪の毛はブロンドでながく、カールをえがきサラサラだった。

　「可愛い、ブランダ。」

　そう言って、キスをした。

　でも、どこか辛そうな表情が混じっていたことはだれからみてもわかるようだった。

　それはきっと・・きっと女の人の心だけが知っていたことに違いはなかった。


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「ママー、おそといってみようよ。」

　ブランダは言ってみた。

　ずーと、おうちにいなきゃいけないなんて、退屈だよ。

　「うーん、だめよ。ブランダ。お外へは行けないわ。」

　そう言って、目を落とした。