夢の国へようこそ
「どうしてー?」

 「どうして、って言われても、あなたにはいけないことなのよ。」

 「どこが、いけないことなの?ママー?」

 「あなたの体は、今ねおおきーな、悪者がくっついてるの。その体でお外へでちゃいけ  ないの。お医者様もいっていたでしょう?」

 「知ってるよ。ママ・・だけど一回だけ・・いきたいの。」

 「ブランダがつらいのはわかってるわ。がんばってるものね・・。でも、どうしても
  行っちゃダメなのよ。・・ごめんなさいね・・あなたを連れていけないなんて・・ 
  ママだって嫌なのよ。でも、もうすぐの辛抱だわ。ブランダ。」

 「・・・・もうすぐっていつなの?ママー。」

 
 「あなたの病気が治るまでよ、ブランダ。早く治しましょうね!そのためには、いい子  だからお薬飲まなきゃね!ブランダ。」

 「・・・治るの?」

 「治るわ!」

 「ぜったい・・?」

 「ぜったい!」

 うーん・・と少し考えてから、ブランダは

 「じゃあ、ママ、あたしお薬飲む!!」

 と言った。

 女の人は、「いいこだわ!」

 と言って、お薬をとりに向かった。
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