はつ恋。
「日奈子にこれだけ影響与えたんだから、有馬には最後までちゃんと責任とってもらわないとね」

「責任?」

「最後の責任って言ったら、結婚しかないでしょう?結婚して幸せにするんだよ」

「け、けけ、結婚?!ま、まま、まだ早いよ、結婚は...。だ、第一その...つ、つつ、付き合い始めたばかりだし...」

「でもさ、キスしちゃってるし、次に行くのもこりゃ早いな。もしかして今夜とか。いや、そりゃないか。うん、さすがにそれはない。ないない」


あっちゃんは独り言のようにぶつぶつ何かを呟いていたけれど、私には何も理解出来なかった。

そのうち分かるようになるだろう。

ゆっくりでいいんだから。

私のペースでゆっくり、

色んなことを知っていけばいい。

色んな初めてを感じていけばいい。


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