はつ恋。
そんな予期せぬお泊まりの日から約3週間後。

夏休みが終わった。

灯環のバイトが忙しくてあんまり遠出は出来なかったけど、週1くらいで一緒に夕飯食べられてたからそんな寂しくは感じなかった。

それに毎日電話してたし。

寂しくなるから、なんてバカみたいって思われるかもだけど、お互いがお互いを大事に思ってて、求めて求められているのだから良いって私は思ってる。

そういえば、お兄ちゃんには何も聞かれてない。

黙認されてる感じ。

自分もラブラブでやってるからそんなこと気にも止まらないのだろう。

って、なんか私、ラブラブだとか言っちゃって...なんか恥ずかしいな。

でも、でも、だよ。

でもね、本当に幸せなんだ。

運命の人と出逢って

恋に落ちて

お別れして

また出逢って

やっぱり恋をして...。

誰かを愛して

誰かに愛される。

こんな奇跡みたいなことが自分に起こるなんて想像もしてなかった。

でも、奇跡は起きる。

そう分かったよ。

私はこれからも

奇跡も

運命も

信じたい。

どんな困難が待ち受けていようと

私には

大切な人達がいるから。
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