はつ恋。
「今日はごちそうさまでした」

「そんなん気にせんでええよ。このバカがお世話になるんやから、こんくらいのことはさせてーな!ほな、また来てな」

「はいっ!喜んで!」


立花先輩がそう言うと、真美さんは立花先輩の背中をドシンと叩いた。


「あんたはあっちの方も頑張りぃや」

「ははっ!いやいや、強力なライバルがおりますんで」

「打ち負かしたれ!」

「まあボチボチ、頑張ります!」

「ボチボチやない!全身全霊頑張るんや!」


立花先輩、大分言われていたみたいだけど、なんの話だったんだろう。

ライバルとか言ってたし、受験のことかな?

確かに最近忙しそうだし、強敵多そう。

難関大学目指すのってやっぱり相当大変なんだなぁ。


「さて、では僕らはこれで失礼します。あっちゃん、片付け頑張って」

「はいっ!お任せくださいっ!」

「任せんとも、元からあんたの仕事やからなぁ、やってもらわんと困るわ!」


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