はつ恋。
「それより、今日の服、似合ってる。すっごく可愛い。ってか、日奈子はもとが可愛いからさ、何着ても似合うと思うけど」

「うぇっ。い、いやいや、そんなことないよ!それより有馬くんの方が...そ、そのぉ、に、似合ってるよ!すっごくすっごくカッコいい!」


私がそう言うと、有馬くんの顔が私の目の前に迫って来た。


「えっとぉ...」

「そんなこと言われるとキスしたくなる」

「うぇっ。い、いや、こっ、ここではちょっと...」

「じゃ、後で」

「い、いや、後でって......」


こ、困るよ~。

これ以上、私の心臓を壊さないで。

今日1日で心停止しそう。


「んじゃ、行くか。混むと待ち時間長くなるしな」

「待ち時間?」

「そう。待ち時間」


ってことは、

もしかして......。


「あのさ、もしかして今日行くのって......」


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