白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
やっぱ、悪魔でしょ…ヒカルって。

「さっき、先生と会った時…なんとなく泣いてるように見えたから…。」

あっ…………。

「なっ…泣いてなんか…ないです。」


確かに

泣きそうに…なってた。

人生のモヤモヤに……。


私は、きゅっとする胸を悟られまいと…敢えてヒカルの瞳から目を逸らさないようにする。

元カレに未練があると思われるのは、違うから。

「ちゃんと外しました。 指輪。
アクセサリーとして気に入って付けてたんだけど…でも、やっぱり取ろうと思って。」

「俺のために?」

「何が…ですかっ!!////」

「だから…俺のために左薬指、空けてくれたんでしょ。」

「あのっ。煌君の前でテキトーなこと言わないで下さいっ!」


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