白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「俺って…最低かな。」

吸い込まれそうな…大きな黒目。

シュッとした瞼は、何か強い力で私を引き寄せて離さない。

孤独と美しさが混ざり合うヒカルの瞳は…まるであの観覧車と同じ存在感を放っているように感じる。

悲し気だけど、凛とした瞳。

「最低です。だって私だったら嫉妬します。
私がヒカル君の奥さんだったら、きっと…トイレの個室にいるだけで…嫉妬しますよ。」

「……(笑)」

「毎日、毎日。嫉妬します。」

「じゃぁ、どうしたら信じてくれる?」

「ヒカル君を信じるというか……
ヒカル君を信じる自分を…信じられるかだと思います。」

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