白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「倒産して、もう…5〜6年経つかなぁ。すっかり廃墟化してるなっ。」

「廃墟化かぁ。私みたい…なんて思っちゃうんだよね。(笑)」

「何でっ!」

「だって…毎年少しづつ歳を重ねて、気がつけばもうキャピキャピって歳でもないし…このままだと身体まで錆びついちゃうんじゃないかなぁ〜って。」

「俺の中では橙子は中学生の時のままだよ。」

陸斗はその観覧車を私から遮断する様に、満面の笑顔を挟んでくる。

「えーーーーっ本当にっ!でも、それって…どうなの?(笑)中学生…って。
大人の女性になった…とか?色っぽくなった?とか…ほら、色々あるでしょぉ〜(笑)」

もっと、いい感じの褒め言葉ってもんがあるでしょ…

ったく…。

えっ………

突然。

私の身体は夕陽の景色に囚われたまま停止する。


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