白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
唐突。

瞳は瞬きを忘れて…一時停止。



陸斗の唇が私の唇を塞いだ。



中学生…?かのような短くて軽いキス。

一瞬の温かく柔らかい感触なのに…チクンとまち針で突かれたような感覚が残る。

何…?この感触……。

今の私に、これは弱い所をくすぐられるくらい崩れやすい。

全てを取り払ったとしたら…この感触はすごくピュア……。

けれど。

違う、違うよね。取り払えないし…崩れちゃいけない。

「ちょーーーーーっと!陸斗っ!!」

私は陸斗の胸を両手で押しのける。

「何……すんのっ。」

こんなに突然キスされたら…アンフェア。

「ご…めん。」

謝ったって…陸斗には余裕がある。

「結婚……してんじゃん。」
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