白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
“ 一度…信用できなくなると止まらないんだ。”

“上手くいかない。………いかなかった。”

ホストなんて、毎日が浮気じゃん。

ヒカルなんて、毎日が不倫だよ。

そう…単純に感じても仕方がない。


私の思考が何やらゾーンに入りそうな時、スマホが鳴る。

日が沈みかけた空に、私を慰めるかのような涼しい風が吹く。

見たことの無い…番号。

このまま黙っていたら泣きそうだから…通話ボタンに触れる。

少しよそ行きの声で…さっきの陸斗との事をなかった事にしようとする。

「はい…。」

「…………。」

「はい、もしもし…。」

「橙子先生?」

「………?」

「俺、ヒカル。」
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