白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
その時、園の固定電話が…けたたましく鳴った。

私は電話の主に動揺を悟られまいと、出来るだけ落ち着いて受話器を取った。

「あっ…俺、俺、やっと出た。橙子先生…。」

ヒカルの声。

コレ…保育園の電話ですけどっ!!

「オレオレ詐欺ですかっ。」

「先生……ごめんって。許してよ。俺だよヒカル。」

「オレオレ詐欺ですね!」

「何で、昨日…電話でねぇーんだよっ!」

「はぁーーー?逆ギレ?
約束、守らない人は最低ですからっ。しかも…ドタキャンだし、ブッチっだしっ。
こっちが電話に出ない事より…既読無視するより…ずーーっと極悪だと思いません?!」

「今日、俺…遅くなるから煌のこと頼む。」

「はぁ?何?!もう、とっくに延長時間過ぎてますからっ!!園長先生も皆んな帰っちゃったし…お腹も空くし…これ以上、遅くなるなんて… 」

あっ………
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